術前検査、主治医の説明が終わり、いよいよ入退院説明を聞くことになった。
病院内に設けられた「入退院センター」という窓口に行く前に、書類を記入した。
氏名や住所、電話番号にはじまり、病歴や食物アレルギー、服用している薬、現在の生活状況などを記入する。
まったく予想していなかったのが、血のつながりのある親族の既往歴(癌や心臓病など)や、薬に対するアレルギー反応があったかについて記入する欄があったこと。
まさか自分の手術で、親族の病気について考えることになるとは……。
当たり前だけど、血は、体は、連綿と受け継がれているんだと気づく。
窓口では、その記入内容を確認される。
入院のしおりをもらい、必要なものの説明や記入して持参する書類の説明を受けた。
(入院申込書兼誓約書には、生計を別にした保証人のサインと押印がいる)
最後に「限度額適用認定証は持っていますか」と聞かれた。
「限度額適用認定証」とは、あらかじめ申請して発行してもらい、保険証と併せて医療機関などの窓口に提示することで、一ヶ月の窓口の支払いが自己負担限度額までになるという証明書らしい。
そこまで高額にはならないかもしれないが、申請しておいてもいいかもしれないと言われた。
帰り道に全国健康保険協会の支部があったので、ついでに申請して帰ることにした。
窓口で書類に記入して、保険証を提示すると申請は終了。
認定証は郵送するため、手元に届くまでに時間がかかるかもしれないとのことだった。
入院の準備とともに、入院後のことも考えておく。
重たいものを持てなくなることも考えて、米やトイレットペーパーなどを買う。
多めのナプキンと、100円ショップの防水シート(介護用コーナーにあった)も準備した。
食品は日持ちのする冷凍食品やインスタント食品などを集めた。
野菜を切って冷凍して、料理に使えるように準備しておく。
入院当日に家を出るときには、布団を敷いたまま(帰ってきたときに布団の上げ下ろしをしないですむ)で、ゴミ処理も忘れずに。
入院中に「しまったー!」ということがないように、準備物ややっておくことはすべて書き出してリスト化、チェックしていった。
※医療機関などの窓口で支払いが高額な負担になった場合、あとから申請することで自己負担額限度額を超えた額が払い戻される「高額療養費制度」という制度もある。
※病気や怪我で会社を休んで事業主から十分な報酬が受けられない場合には、「傷病手当金」という生活保障制度もある。