⑥-7 手術後5日目【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■手術後5日目の予定

○目標:退院後の生活がわかる、排便がある

○治療・処置:朝採血あり、主治医が退院診察して傷の状態を確認する

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:退院後の生活について説明あり、退院処方があれば薬剤師から説明あり、栄養士から退院後の食事について説明あり

 

■実際の流れ

5時30分、排便。採尿。

6時30分、採血。

8時、朝食。白ごはん200グラム・エビとブロッコリー炒め・源平なます・豆腐のみそ汁・べったら漬け・ヨーグルト。

8時30分、執刀医の回診。

10時、排便。ゆるい。

12時、昼食。白ごはん200グラム・あんかけ蒸し魚・油揚げいり卯の花炒り煮・ごぼうサラダ。

14時、階段の上り下りをする。

15時、階段の上り下りをする。息切れ、汗じんわり。

16時、診察室で執刀医の内診とエコー。

17時、シャワーを浴びる。

17時30分、主治医の回診。

18時、夕食。白ごはん200グラム・カレー・キャベツのコンソメさっと煮・生野菜のサラダ・オレンジ半個・ドレッシング。

 

■感想

・採尿、採血の結果ともに問題なし。朝一番で採尿するのを忘れないように、ふせんにメモしてトイレのドアに貼っておいた。

・胃とあばらあたりがずきずき痛む。心臓まで痛い気がする。執刀医に相談すると、手術ではふだん伸ばさないようなところまでのばすため、筋肉痛のような状態になるという。また、手術や入院生活で胃が荒れるのはよくあることなので、胃薬を服用して対処する。

・患部の痛みは術後1ヶ月くらいでようやくラクになったという人が多いらしい。痛み止めを飲んで、だましだまし過ごしているうちに気にならなくなるとのこと。痛み止めは、ロキソニンよりセレコキシブのほうが胃が荒れにくい。カロナールは子どもにも使えるくらいなので、痛み止めとしての効果が薄いかもと言われる。患部の痛み止めを優先すると胃が痛くなる……。地味に悩ましい。結局、セレコキシブと胃薬を出してもらうことにした。

・前日に引き続き、体力が落ちていることを実感する。ちょっと動いただけでも汗が出てくるし体が重い。患部の癒着を防ぐため早期離床を勧められるが、体力低下を食い止めるためにも動いたほうがいいと実感する。

・内診とエコーで、傷口とお腹にたまった排液の量を見てもらった。排液は気にならない程度にしかたまっておらず、そのうち吸収されるので気にしなくていいとのこと。ドレーン挿入口の傷は防水テープを貼ってあるが、退院したらとっていい。体液がにじみ出てくるようなら、かすり傷の処置と同じように絆創膏を貼ればいいらしい。同じ傷跡でも指だとたいして気にならないのに、お腹だとこわくなる。ほんの1センチ足らずの傷口なのに(ふさがりかけているのに)内臓が出てくるかもと妄想してこわくなる。

・1ヶ月は安静にして、2~3ヶ月は重いものを持つ、きばる、性交渉は禁止。食事制限はなし。

・夕食後に胃の痛みについて看護師に相談してみると、産婦人科が他科に診察をお願いすることはないので、気になるなら外来で消化器内科を受診してみたらどうかと言われる。入院して出た症状だし、いっそ横断診察みたいなものがあればいいのにな~と思う。