⑥-6 手術後4日目【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■手術後4日目の予定

○目標:痛みが少ない、排便がある

○治療・処置:特になし

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:特になし

 

■実際の流れ

6時、起床。

7時15分、排便。通常に戻る。

8時、朝食。白ごはん200グラム・糸こんにゃく炒り煮・ナスとタマネギのみそ汁・ゆで卵・しその実漬物・ヨーグルト。

8時30分、執刀医の回診。手術の様子について報告。

9時30分、許可がおりてシャワーを浴びる。

10時30分、主治医の回診。予定通りに退院できるだろうとのこと。

12時、昼食。白ごはん200グラム・ミートシフォン・しめじととうもろこしのソテー・中華風スープ・大根サラダ・パイナップル50グラム・ドレッシング。

12時30分、排便。

14時、5階分階段の上り下りをする。

15時30分、3階分階段の上り下りをする。

16時、手術室担当看護師の回診。腹帯がまわることを相談すると、巻き方について指導してくれた。

18時、夕食。白ごはん200グラム・サバの生姜煮・かぼちゃと昆布巻きの煮物・青菜のごま和え

19時、胃薬と痛み止めを追加で依頼する。

 

■感想

・改めて手術についての報告があった。子宮と卵管を摘出した。卵巣がんは卵管から発生しやすいので予防措置として摘出したとのこと。子宮頸がんになった部分も除去したので、今後は子宮頸がん検査もしなくていい。おりものは子宮から分泌するのが主だが、膣からも出ているので閉経まではそこまで乾燥しないだろうとのこと。

・傷口はすべて内側から吸収される糸で縫い合わせているので、外には出てこない。洗っても大丈夫。ということで、傷口のガーゼを防水テープに貼り替えてからシャワーを浴びる。石けんを使って、おへその固まっている血などをやさしく洗い流していいとのこと。ドレーンの傷口だけはまだとじていないのでちょっとこわかったが、しみることもなく大丈夫だった。4日ぶりのシャワーは爽快!

・退院後、2週間は自転車禁止。その後は診察してから判断する。腹帯は退院後はとっていい。

・腹帯は骨盤の下までおろして、すこしお腹をへこませてから巻くのがコツ。言われたとおりに巻くと支えられている感覚が増した。正しい巻き方をすると筋肉の代わりに体を支えてくれることを実感した。

⑥-5 手術後3日目【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■手術後3日目の予定

○目標:痛みが少ない、排便がある

○治療・処置:特になし

○食事:制限なし

○安静(排泄):制限なし、積極的に歩く、排便がなければ知らせる

○保清:特になし

○説明:特になし

 

■実際の流れ

6時、排便。ゆるいかたまり。

7時、採血。

8時、朝食。白ごはん200グラム・スクランブルエッグ・いんげんのごま和え・しば漬け・ヨーグルト。

8時20分、排便。ゆるいかたまり。

9時20分、執刀医の回診。採決の結果、貧血にはなっていない。血をかためる薬は飲み続ける。まだドレーンに血は混ざっているが、ドレーンを挿入し続けることで感染症のリスクがあがる。ドレーンを抜いても、お腹にたまった血は吸収されてなくなるので心配ない。

10時、病室のベッドでドレーン抜去。下腹部に挿入されたチューブをずるずると抜く。傷口は1センチ程度で、ガーゼに血がにじむかもしれないが自然にくっつくという。ドレーンの先がどこかに当たって出血していたのかもしれないとのこと。積極的に動いたほうがいいとのこと。

12時、昼食。白ごはん200グラム・さわらの味噌焼き・ひじきの炒り煮・生野菜盛り合わせ・ドレッシング。午後は5度病室から出て歩く。

15時、排便。ゆるいかたまり。

16時、着圧ストッキングを脱ぐ。エレベーターを使って移動。売店まで歩く。

18時、夕食。白ごはん200グラム・チンジャオロース・じゃがいもと厚揚げの煮物・キャベツのゆかり和え。

 

■感想

・体の装着物がすべてとれて解放感がある。

・しばらく腹帯を外してみるが、外すと腹部に負担がかかるし、動いているときに傷口に何か当たったらどうしようと心配になる。つけておくと、腹部が支えられてラク。サイズが大きいのでタオルを間に挟んでいるが、気づいたらずれている。

・とにかく動いてという指示があり、病室を出て歩く。装着物がなくなって体は軽くなったかずなのに、思ったように歩けない。よたよたするし、すぐに疲れる。

・寝返りをうつからか、ずっとベッドにいるからたまったのか、髪の毛がすごい抜けている。切れている? 枕やベッドの周辺にもたくさん落ちていてショック。

⑥-4 手術後2日目【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■手術後2日目の予定

○目標:痛みのコントロールができる、離床できる、お腹の管を抜くことができる

○治療・処置:痛み止めのチューブを抜く、主治医の診察後に腹部の管を抜く

○食事:昼から普通食(以降制限なし)

○安静(排泄):痛みにあわせて動く(痛みが強いときは制限回数内で鎮痛剤の使用が可能)

○保清:医師の許可があればシャワー・シャンプーができる(必要があれば看護師が手伝う)

○説明:薬の処方があれば薬剤師から説明あり

 

■実際の流れ

(夜中3時、体を起こして水分を摂る。寝返りを繰り返す。右側を下にすると、胃やみぞおちが痛んで息ができない。)

8時、朝食。

9時、便意があり尿管を外してもらう。トイレまで看護師の付き添い。歩けるようになったので、フットポンプは外す。

9時15分、下痢。

9時30分、中止したままの背中の痛み止めチューブを抜く。ドレーンに混ざる血の量が多い。ドレーンは継続したまま、血栓予防の皮下注射を中止。血を固める薬を処方。

体をぬれタオルで拭く。

10時30分、下痢。

11時15分、下痢。点滴や抗生剤の影響かもしれないとのこと。つらければ薬を処方してくれるらしい。

12時、昼食。白ごはん200グラム・鶏じゅんろう(ゆでキャベツつき)・ほうれん草のピーナツあえ・かき玉汁・いちご3粒。

12時30分、下痢。

午後は3度病室を出て、ゆっくりフロアを歩いてみた。

16時、排便。ゆるいが、やっと固形。

18時、夕食。白ごはん200グラム・煮魚・なすのおかか炒め・かぼちゃサラダ

21時~1時、4時間まとまって寝られた。以降は何度も目が覚める。

 

■感想

・装着物は残り1カ所(ドレーン)。

・術後目覚めてから、胃やあばらのあたりがずっと痛い。このことについて聞いてみると、手術のときに腹部を見やすくするため空気をいれるので、術後に思わぬところが痛むことがあるとのこと。動けば動くほど解消されるらしい。頭をさげて手術をするので肩が痛むかもしれないと言われていたが、これは初耳。

・左下腹部からチューブが出ていて、お腹の排液がパックに貯まっていく(ドレーン)。トイレに行くときはポシェットにドレーンパックを入れてさげて動く。重いし、トイレに行くときはかなりジャマ。ドレーンに混ざる血の量が多いので、翌日までドレーンを装着することになった。

・ドレーンが取れないので、シャワーは不可。室内は快適な温度だし、ぬれタオルをもらって体を拭いたりもしたが、さすがに体や頭がかゆい。

・術後2日目にして痛みがましになってきた。動くときの体勢も自由になってきた。足をあげたり曲げたりもできる。夜にはベッドを起こさなくても、自力で起き上がれるようになった。

・テレビをつけてみたが、いろいろな人の声、音楽、情報がいっぺんに耳に入り込んでくる。しんどくなってすぐに消した。スマホで文字を追うのもきつい。暇だし、はやく元の生活に戻りたいと思うけど、体も心も鎧がはがれて、むきだしになっているみたい。刺激に対して、体の感覚が勝手に反応していき、心に突き刺さるというか。とにかく敏感になっている。

⑥-3 手術後1日目【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■手術後1日目の予定

○目標:痛みのコントロールができる、尿の管を抜きトイレ歩行ができる

○治療・処置:朝採血あり、午前中に心電図を外す、トイレ歩行ができれば血栓予防のポンプとストッキングを外す、14時点滴を抜く、内服は医師の指示で再開する

○食事:朝から飲水できる(初めて飲むときは看護師が確認する)、昼から前粥

○安静(排泄):ベッドを起こし座る練習、足踏み・歩行の練習、尿の管を抜きトイレまで歩き排尿の有無を確認する(必ず看護師と一緒に行う)

○保清:タオルで体を拭く(看護師が手伝う)

○説明:おならが出たら知らせる、尿の管を抜去後に尿が出たら知らせる(初めてのトイレ前にはナースコールで知らせて看護師と行く)、飲食や歩行は状態によって変更や延期する

 

■実際の流れ

(術後、23時~夜中の3時頃まで、何度も寝返りをうつ。眠れないので睡眠薬を点滴してもらう。)

6時、目が覚める。

8時、体を起こしてお茶を飲む。腰が痛いので寝返りをうつ。

8時30分、執刀医が回診。手術の様子についての説明。

9時、昨夜から左足が麻痺して動かないことを知らせる。背中の痛み止めの針が深く刺さりすぎていることが原因。9ミリから7ミリに浅くして様子見。

10時、ぬれタオルで体を拭いてもらう。T字帯から下着とナプキンに着替える。

11時15分、左足が麻痺したまま動かないので、痛み止めを中止。

12時、昼食。おかゆ350グラム・鶏肉の赤味噌焼き・かぼちゃ煮・白菜のレモンお浸し・オレンジ半個。胃やあばらのあたりが痛い。

14時、点滴終了。

14時30分、左足が麻痺から回復したが、ベッドから立ち上がると気分が悪くなる。フットポンプと尿パックは継続することに。

15時45分、執刀医の回診。ドレーンに血が多い。胃薬と患部の痛み止めを処方してもらうことに。

18時、夕食。おかゆ350グラム・赤魚の塩焼き・けんちん汁・卵ときゅうりのそうめんサラダ。痛み止めが完全に切れたのか、猛烈にお腹(患部)が痛い。すぐに胃薬と痛み止めの服用開始。

19時、血栓予防の皮下注射。一時、フットポンプを外してもらう。

23時、フットポンプ再開。就寝。

 

■感想

・装着物は(チューブなど)残り4カ所。

・執刀医から、無事子宮と卵管を摘出したことを聞いた。右卵巣の腫れは、卵胞が大きくなりすぎていたせいらしい。割って調べたが病変がなかったので、卵巣は2つとも残してあるとのこと。転移もなし。

・午前中にトイレに歩いて行ければ尿管が抜けるはずだったが、左足の麻痺が続いて午後に延期。午後に再チャレンジしたものの、立ち上がると吐き気がこみ上げてくる。体からいろいろチューブが出ていると寝返りも一苦労でもどかしい。はやく尿管を抜きたいあまり夕方にもチャレンジしたいと申し出たが「あせりは禁物だよ」と諭され翌日に延期になった。

・背中の痛み止めを中止してからお腹(患部)が痛くなるので、痛み止めの薬を服用することになった。

・胃腸の手術じゃないから、ということで手術の翌日でもしっかり食事が出た。「3分の2以上食べないと点滴とれないよ」と言われて頑張ったものの、さすがにおかゆ350グラムは食べきれなかった。

⑥-2 手術当日【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■手術当日(手術前)の予定

○目標:手術について理解し安心して手術を受ける

○治療・処置:診察時はナプキン持参、点滴前に肌着やブラジャーを脱いでパンツのみ着用、10時点滴開始、手術開始30分前にトイレを済ませ血栓予防のストッキングを履く

○食事:10時までは水やお茶を飲める

○安静(排泄):できるだけベッドで安静に

○保清:歯磨き、朝シャワーを浴びる

○説明:貴重品は家族に預ける、手術時間が変更になった場合に備えて家族は早めに来院する、時計・指輪・ピアス・入れ歯は外す、長髪は横に1つに結ぶか2つに分けて結ぶ、歩いて手術室へ行く

 

■手術当日(手術後)の予定

○目標:痛みのコントロールができる、麻酔の副作用が少ない、創部に異常がない

○治療・処置:13時処置・手術開始、酸素マスク・点滴(2カ所)・お腹の管・痛み止め管・心電図・尿の管・フッドポンプを装着

○食事:絶飲食

○安静(排泄):手術室で尿の管がはいる、ベッド上安静(体の向きは変えられる)、体の向きを変える、動かしたいときはナースコールで知らせる

○保清:特になし

○説明:家族は手術のあいだ控え室で待つ、付き添いは必要なし、体にチューブなどが入っているので触らない、適宜足の運動を行う、痛みが強かったり吐き気などがあれば知らせる

 

■実際の流れ

5時30分、排便。水っぽい。

7時15分、排便。ゆるいかたまり。

7時30分、歯磨き。

8時30分、シャワーを浴びる。

9時、主治医が回診。体調確認だけで内診なし。

10時、これ以降、絶飲。

11時、点滴開始(このときは栄養剤のみ)。診察室で執刀医による内診とエコー。右の卵巣が腫れている。病室で看護師と話をする。髪を結ぶ。

11時40分、薬剤師が病室訪問。術後、抗生剤をつかうと下痢や便秘になることがあるのでつらければ知らせる。

13時、歩いて手術室へ。手術台の上で横向きになって背中に注射。

(16時30分頃、手術終了。麻酔で意識なし)

18時、病室で意識が戻るが、またすぐ寝る。

19時、目を開けて、すこしだけ話せるようになる。

22時、メールが打てるようになる。

23時、おならが出る。息が苦しい。

~3時頃まで、何度も寝返りをうつ。睡眠薬を点滴してもらうことにする。

 

■感想

・装着物は(点滴、チューブなど)8カ所。体からいろんなチューブが出ていて、固定されている。動きたくても動けない。とらわれた宇宙人みたい。これがわたしを生かしてくれているんだ、という驚き。

・術前はできるだけベッドで安静に、ということだったが緊張をほぐすためにストレッチをした。

・子宮内膜全面搔爬術のときに担当してくれた看護師Aさんが、今回の術前にも担当だった。「子どもが好きっておっしゃってたから、まさか子宮を摘出するとは……」と戸惑い気味の反応だった。わたしは「自分の子どもじゃなくてもかわいいし、教育や育てるところで関われたらいいんで」と答えたけど、このときなぜか涙が出てきた。前回も手術前におなじことを言って涙が出てきたんだと思い出す。

・手術室には、看護師や麻酔科医など10人以上の人がいた。こんなにたくさんの人が私の体を治してくれるんだと思うと心強かった。ガイド役の看護師が「ここにあがってください」「横を向いて」など言ってくれるのでその通りに動いた。

・手術台の上にあがって、横向きで背中を丸める。おへその裏よりすこし上あたりに局所麻酔の注射を打つ。硬膜外麻酔を意識がある状態で注射するのは、確かな位置に針が入っているかを確認するため。なので痛かったら知らせるようにと言われた。「眠くなりますよ」と言われて20秒くらいで意識がなくなった。

・18時に病室ですこし意識が戻ってから、はっきりと意識を保って動けるようになるまで4時間ほどかかった。目を開けたとき視界がぼやけて見えなかった。これは眼球が乾燥しないように手術中に保湿クリームを目のあたりに塗ったのが残っていたから。

・喉に痰がからんだみたいに息が苦しい。人工呼吸器をつけていたかららしい。咳き込むとお腹がきゅっと痛むので、ゆるゆるとしか咳ができない。あまりに苦しいので看護師に言って酸素マスクを外させてもらった。

・術後は1時間おきに看護師が状態を確認しに来る。ずっと仰向けで腰や背中が痛いので、丸めたバスタオルを背中に沿わせてもらい、背中の片側を浮かせて圧抜きしてもらう。

・体の向きを変えられるようになると、胃やあばらのあたりの痛みに気づく。背中からの麻酔で下半身の感覚はないが、寝返りをうつと左足が麻痺して動かない。

・手術してずっとおなじ体勢でいると腸閉塞や内臓が癒着が心配で、頻繁に寝返りをうつようにした。その際、左手の点滴チューブが体の下で潰れたり、ねじれたりすると警告音が鳴る。気をつけているつもりでも、夜中に寝返りをうつたびに鳴ってしまいナースコールを押すはめに。

・術後は電気毛布や温めた点滴をいれるせいで、とにかく暑くて大量に汗をかいた。電気毛布をとってもらい、掛け布団もはいで、クーラーをつけてもらった。

・時間が経つのが遅い。寝たくても背中や腰、あばらや胃の痛みで眠れない。夜中の3時くらいに睡眠薬の点滴を提案されてお願いした。ぐっすりとはいかなかったが、6時くらいまではうとうとできた。

・術後から腹帯がつけてあった。腹部を支えて、傷口を守ってくれているという安心感はあるが、苦しいし暑いしかゆい。

⑥-1 入院日(手術前日)【腹腔鏡下子宮全摘出術の実際】

■入院日(手術前日)の予定

○目標:手術について理解し安心して手術を受ける

○治療・処置:おへその掃除、15時頃下剤の服用、血栓予防ストッキングのサイズ計測

○食事:普通食、24時以降絶食

○安静(排泄):制限なし、便秘がちの人は知らせる

○保清:化粧・マニュキアは落とす、爪は短く切る、おへその掃除後シャワーを浴びる

○説明:入院生活や手術の準備について説明あり、手術・麻酔・輸血・おむつ同意書にサインして提出、手術室の看護師から説明あり、主治医から家族への説明あり

 

■実際の流れ

12時30分、自宅から病院まで公共機関で移動しPCR検査し、結果が出るまで院外で待機する。

14時30分、PCR検査の結果は陰性。入院手続き。下肢エコーをする。

15時30分、入室(個室)して各種同意書の提出、荷物の整理。看護師長の挨拶。下剤服用。

16時15分、排便。水っぽい。

16時30分、おへそ掃除、ストッキングのサイズ計測、手術室の看護師から手術の説明。

全身麻酔は20秒くらいで意識がなくなる。

・体を固定し頭を下に傾けて手術をするので、目覚めると肩が痛いことがある。湿布を出すことは可能。

・ずっと同じ姿勢なので2時間おきに足の圧抜きをする。腰が痛くなりやすいことを伝えたが、固定しているので腰の圧抜きは難しいとのこと。

17時、排便。水っぽい。

18時、排便。水っぽい。

18時15分、夕食。ごはん200グラム・洋風肉じゃが・チンゲン菜おひたし・蟹入り寄せ蒸し・桃。

18時30分、排便。水っぽい。

20時、シャワーを浴びる。

21時30分、消灯。

23時30分、排便。水っぽい。

 

■感想

・入院中は化粧禁止。入室してから化粧を落とすのも面倒なので、すっぴんのまま帽子とマスクをつけて病院へ行った。

・初めて下剤を服用した。粉を水に溶かして飲むのだが、粉の量が多くてびっくり。なかなか水に溶けない。味はスポーツ飲料の原液みたいに濃い。飲みきるのに15分かかった。

・もともとが下痢気味なので下剤は飲まなくてもいいかも、と看護師に伝えたが服用しなければならないとのこと。お腹が痛くなるわけではない。個室だったので気を遣う必要はなかったが、頻繁にトイレとベッドの往復が続く。水下痢が続くので肛門が痛い。夜中じゅうお腹がぎゅるぎゅる鳴って何度も目が覚めた。

⑥ながいながい8日間【腹腔鏡下子宮全摘出計画】

入院前に渡された計画表。実際は変更になったところもある。

「目標」は病院が提示した内容で、なんだか学校でもこういうのあったよな~と思った。学習目標みたいな。

 

■入院日(手術前日)

○目標:手術について理解し安心して手術を受ける

○治療・処置:おへその掃除、15時頃下剤の服用、血栓予防ストッキングのサイズ計測

○食事:普通食、24時以降絶食

○安静(排泄):制限なし、便秘がちの人は知らせる

○保清:化粧・マニュキアは落とす、爪は短く切る、おへその掃除後シャワーを浴びる

○説明:入院生活や手術の準備について説明あり、手術・麻酔・輸血・おむつ同意書にサインして提出、手術室の看護師から説明あり、主治医から家族への説明あり

 

■手術当日(手術前)

○目標:手術について理解し安心して手術を受ける

○治療・処置:診察時はナプキン持参、点滴前に肌着やブラジャーを脱いでパンツのみ着用、10時点滴開始、手術開始30分前にトイレを済ませ血栓予防のストッキングを履く

○食事:10時までは水やお茶を飲める

○安静(排泄):できるだけベッドで安静に

○保清:歯磨き、朝シャワーを浴びる

○説明:貴重品は家族に預ける、手術時間が変更になった場合に備えて家族は早めに来院する、時計・指輪・ピアス・入れ歯は外す、長髪は横に1つに結ぶか2つに分けて結ぶ、歩いて手術室へ行く

 

■手術当日(手術後)

○目標:痛みのコントロールができる、麻酔の副作用が少ない、創部に異常がない

○治療・処置:13時処置・手術開始、酸素マスク・点滴(2カ所)・お腹の管・痛み止め管・心電図・尿の管・フッドポンプを装着

○食事:絶飲食

○安静(排泄):手術室で尿の管がはいる、ベッド上安静(体の向きは変えられる)、体の向きを変える、動かしたいときはナースコールで知らせる

○保清:特になし

○説明:家族は手術のあいだ控え室で待つ、付き添いは必要なし、体にチューブなどが入っているので触らない、適宜足の運動を行う、痛みが強かったり吐き気などがあれば伝える

 

■手術後1日目

○目標:痛みのコントロールができる、尿の管を抜きトイレ歩行ができる

○治療・処置:朝採血あり、午前中に心電図を外す、トイレ歩行ができれば血栓予防のポンプとストッキングを外す、14時点滴を抜く、内服は医師の指示で再開する

○食事:朝から飲水できる(初めて飲むときは看護師が確認する)、昼から前粥

○安静(排泄):ベッドを起こし座る練習、足踏み・歩行の練習、尿の管を抜きトイレまで歩き排尿の有無を確認する(必ず看護師と一緒に行う)

○保清:タオルで体を拭く(看護師が手伝う)

○説明:おならが出たら知らせる、尿の管を抜去後に尿が出たら知らせる(初めてのトイレ前にはナースコールで知らせて看護師と行く)、飲食や歩行は状態によって変更や延期する

 

■手術後2日目

○目標:痛みのコントロールができる、離床できる、お腹の管を抜くことができる

○治療・処置:痛み止めのチューブを抜く、主治医の診察後に腹部の管を抜く

○食事:昼から普通食(以降制限なし)

○安静(排泄):痛みにあわせて動く(痛みが強いときは制限回数内で鎮痛剤の使用が可能)

○保清:医師の許可があればシャワー・シャンプーができる(必要があれば看護師が手伝う)

○説明:薬の処方があれば薬剤師から説明あり

 

■手術後3日目

○目標:痛みが少ない、排便がある

○治療・処置:特になし

○食事:制限なし

○安静(排泄):制限なし、積極的に歩く、排便がなければ知らせる

○保清:特になし

○説明:特になし

 

■手術後4日目

○目標:痛みが少ない、排便がある

○治療・処置:特になし

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:特になし

 

■手術後5日目

○目標:退院後の生活がわかる、排便がある

○治療・処置:朝採血あり、主治医が退院診察して傷の状態を確認する

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:退院後の生活について説明あり、退院処方があれば薬剤師から説明あり、栄養士から退院後の食事について説明あり

 

■退院日(手術後6日目)

○目標:退院できる

○治療・処置:特になし

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:退院後は食事や安静の制限なし、入浴は次の診察で異常がなければ可能(退院時にお知らせ)