⑥ながいながい8日間【腹腔鏡下子宮全摘出計画】

入院前に渡された計画表。実際は変更になったところもある。

「目標」は病院が提示した内容で、なんだか学校でもこういうのあったよな~と思った。学習目標みたいな。

 

■入院日(手術前日)

○目標:手術について理解し安心して手術を受ける

○治療・処置:おへその掃除、15時頃下剤の服用、血栓予防ストッキングのサイズ計測

○食事:普通食、24時以降絶食

○安静(排泄):制限なし、便秘がちの人は知らせる

○保清:化粧・マニュキアは落とす、爪は短く切る、おへその掃除後シャワーを浴びる

○説明:入院生活や手術の準備について説明あり、手術・麻酔・輸血・おむつ同意書にサインして提出、手術室の看護師から説明あり、主治医から家族への説明あり

 

■手術当日(手術前)

○目標:手術について理解し安心して手術を受ける

○治療・処置:診察時はナプキン持参、点滴前に肌着やブラジャーを脱いでパンツのみ着用、10時点滴開始、手術開始30分前にトイレを済ませ血栓予防のストッキングを履く

○食事:10時までは水やお茶を飲める

○安静(排泄):できるだけベッドで安静に

○保清:歯磨き、朝シャワーを浴びる

○説明:貴重品は家族に預ける、手術時間が変更になった場合に備えて家族は早めに来院する、時計・指輪・ピアス・入れ歯は外す、長髪は横に1つに結ぶか2つに分けて結ぶ、歩いて手術室へ行く

 

■手術当日(手術後)

○目標:痛みのコントロールができる、麻酔の副作用が少ない、創部に異常がない

○治療・処置:13時処置・手術開始、酸素マスク・点滴(2カ所)・お腹の管・痛み止め管・心電図・尿の管・フッドポンプを装着

○食事:絶飲食

○安静(排泄):手術室で尿の管がはいる、ベッド上安静(体の向きは変えられる)、体の向きを変える、動かしたいときはナースコールで知らせる

○保清:特になし

○説明:家族は手術のあいだ控え室で待つ、付き添いは必要なし、体にチューブなどが入っているので触らない、適宜足の運動を行う、痛みが強かったり吐き気などがあれば伝える

 

■手術後1日目

○目標:痛みのコントロールができる、尿の管を抜きトイレ歩行ができる

○治療・処置:朝採血あり、午前中に心電図を外す、トイレ歩行ができれば血栓予防のポンプとストッキングを外す、14時点滴を抜く、内服は医師の指示で再開する

○食事:朝から飲水できる(初めて飲むときは看護師が確認する)、昼から前粥

○安静(排泄):ベッドを起こし座る練習、足踏み・歩行の練習、尿の管を抜きトイレまで歩き排尿の有無を確認する(必ず看護師と一緒に行う)

○保清:タオルで体を拭く(看護師が手伝う)

○説明:おならが出たら知らせる、尿の管を抜去後に尿が出たら知らせる(初めてのトイレ前にはナースコールで知らせて看護師と行く)、飲食や歩行は状態によって変更や延期する

 

■手術後2日目

○目標:痛みのコントロールができる、離床できる、お腹の管を抜くことができる

○治療・処置:痛み止めのチューブを抜く、主治医の診察後に腹部の管を抜く

○食事:昼から普通食(以降制限なし)

○安静(排泄):痛みにあわせて動く(痛みが強いときは制限回数内で鎮痛剤の使用が可能)

○保清:医師の許可があればシャワー・シャンプーができる(必要があれば看護師が手伝う)

○説明:薬の処方があれば薬剤師から説明あり

 

■手術後3日目

○目標:痛みが少ない、排便がある

○治療・処置:特になし

○食事:制限なし

○安静(排泄):制限なし、積極的に歩く、排便がなければ知らせる

○保清:特になし

○説明:特になし

 

■手術後4日目

○目標:痛みが少ない、排便がある

○治療・処置:特になし

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:特になし

 

■手術後5日目

○目標:退院後の生活がわかる、排便がある

○治療・処置:朝採血あり、主治医が退院診察して傷の状態を確認する

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:退院後の生活について説明あり、退院処方があれば薬剤師から説明あり、栄養士から退院後の食事について説明あり

 

■退院日(手術後6日目)

○目標:退院できる

○治療・処置:特になし

○食事:特になし

○安静(排泄):特になし

○保清:特になし

○説明:退院後は食事や安静の制限なし、入浴は次の診察で異常がなければ可能(退院時にお知らせ)